1989年のフランスGPの250tクラスの件
この年のフランス、次のイギリス、スエーデンと
スポットで参戦してくることになったヤマハの日本人選手。
ホンダでシーズン通して参戦していた日本人選手が相談に来た。
(私のキャンピングカーに)
彼(ホンダの選手) 日本人選手が参戦するみたい
私 大丈夫、今回のレースはヤマハの彼に負ける からと。(^^)
彼(ホンダの選手) なんで、負けるんだと少し怒ってました(^^)
結果・・・・・ヤマハの選手が3位、ホンダの選手が4位。
次のレースは、勝てるからと私が言った(^^)
?がついていたが、結果、ヤマハの選手は、予選、決勝と転倒して次のスエーデンもキャンセルして日本に帰っていった。(^^)
なんでわかんだとその時ホンダの選手からは。
だって・・・
この3戦をスポット参戦することはマシンの準備やパスポート等を考えると3ケ月以上前から準備しているはず。
ということは、いろんな情報や資料を見てフランスのルマンサーキットを研究しているはず。
私たちは、2週間前は違うサーキットでレースをしていて、この1週間ほどでルマンサーキットの攻略を考えないといけない。
次のイギリスは、私の読みはヤマハの彼はルマンばかり研究していたと思う。
だから、イギリスのヘアピンで逆バンクになっているコーナーは慎重に走らないといけないと、アドバイスはもらっていると思うけど、そこまで慎重には走っていないのだと思う。
だから、ルマンほどタイムも出てないし、転倒もしてしまったんだと私は思う(頭の中はまだルマンの3位にも入ったし、ルマンのことが抜けなかったんだと思う^^)
話はフランスに戻します。
私のキャンピンカーに来た時にちょうど私はリアサスのセットの計算をしていた。
今のスプリングレートがいくつでイニシャルがいくつで、ストロークがいくつのセットの中、どこそこのコーナーのクリップあたりのリアの車高をあとどれくらい上げて、アクセルを開けていった時のリアサスのストロークをこれくらいにすれば、立ち上がり途中からアンダーが出るのがアンダー出ずにストロークして曲がっていける。
そうすると、スプリングレートはいくつでイニシャルをいくつにすれば、クリップ付近はこれくらいの車高になって、立ち上がりは曲がっていくだろう。・・・・・
それを、ホンダの選手が見ていて、何それと(^^)
いやいや、私はプライベートですよ(^^)
契約ライダーは私よりももっと、研究して考えているでしょと。
そしたら、考えたことがなかったと。(うそ・・^^)
たとえば、どこかのコーナーで気になるところはないの?と聞くと
あるコーナーが曲がりにいと
その時のバイクの姿勢ってどんな感じで、どのようになったらいいと思う?と聞くと
リアの車高が、5mmほど低いと(5mm・・・^^。いやいや、それってすごく細かい)
そしたら、今のスプリングレート、イニシャル、ストロークを聞いてきてと。
時間はかかるだろうと、昼寝をしようと思ったら、5分もたたないうちに持ってきた。
リンクの形状や特性は聞くことはできないから、目で見た感じ、これくらいの対比だろうと想像して、先ほどの5mmを解消すべく計算し、スプリングレートとイニシャルを伝えて、彼は帰っていった。
そしたら、すごくよく曲がるようになってタイムも上がったと。
あともう少し、こうならないかなと(^^)
そしたら、こうしてああしてみてはと。(^^)
後で、その彼のメカニックから「最近ライダーがこのスプリングでこのようにセットして」と言ってくるんだよな。・・・・と
やばい(^^)と思ったが、私が押し付けていることでもないし、彼から聞いてきたことだから、黙っておこうと。(^^)